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「丹生川ダム」が土木学会デザイン賞奨励賞を
受賞しました。

 

「丹生川ダム」が2014年度土木学会デザイン賞の奨励賞を受賞しました。

http://www.jsce.or.jp/committee/lsd/prize/2014/works/2014e2.html

 

左岸天端広場の基本設計から詳細設計、現場監理までを担当しました。

 

完成して2年が経ちますが、広場も綺麗に使われているとの報を聞き
何よりもうれしく思っています。
現場に関わられたすべての方々と喜びを分かち合いたいと思います。

 

記事掲載のお知らせ

 
日経アーキテクチュア2/25号の特集「次代の変革者100人」に

弊社新堀と吉谷が取り上げられました。

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/books/na/20140220/652229/

 

記事掲載のお知らせ

 

弊社吉谷が名古屋都市センターの機関誌「アーバン・アドバンス61号」に寄稿しました。

テーマは「老いと向き合う都市」。

松山市花園町通りにおける、道路空間の再配分と遅い交通を軸としたみちづくりの取組みから

これからの「まちづくり」へつながる「みちづくり」の可能性について論じています。

 

機会があれば是非ご一読ください。

http://www.nui.or.jp/urban/25/61.html

 

 

 

「丹生川ダム」がグッドデザイン賞を受賞しました。

 

「丹生川ダム」が2013年度グッドデザイン賞を受賞しました。

http://www.g-mark.org/award/describe/40402?token=mOco8gdp4t

 

我々は左岸天端広場の基本設計から詳細設計、現場監理までを担当しました。

以前ブログにも書きましたが、このダムが出来るまでに30年以上という長い時間がかかっています。

その最後の仕上げの部分に携わることができたことを嬉しく思います。

 

数えきれないほど多くの人が関わって出来たこの丹生川ダムが末永く飛騨の人々の生活を支えていくこと、
また美しい奥飛騨の風景に寄り添いながら永く人々に愛される施設となることを信じています。

 

(Y)

 

 

トークライブ「橋梁デザインのゆくえ」レポート

 

1/25(金)に行われたエンジニア・アーキテクト協会によるトークライブのレポートがアップされました。

弊社新堀がコーディネーターを務めています。

 

EAAトークライブvol.2「橋梁デザインのゆくえ」

http://www.engineer-architect.jp/specialissue/cate/eaaトークライブvol-2/1042/

 

 

グッドデザイン賞を受賞しました。

 

「尾鷲コーポラティブフォレスト」が2012年度グッドデザイン賞を受賞しました。

http://www.g-mark.org/award/describe/39427

 

このプロジェクトは、持続的な林業経営に向けた作業道整備という我々からすれば畑違いの取り組みから始まりました。訳が分からぬまま何度も尾鷲に通ううちに林業の現状や森と地域との関わりが見えてきて、地元の方の協力を得ながら少しずつプロジェクトが進んでいきました。東日本大震災の経験を経て、現在、活動は地域の活性化や事前復興に向けた取り組みへと広がっています。

関係者の一人として、このような賞を頂けたことをうれしく思います。

(S)


 

記事掲載+トークライブのお知らせ

 

エンジニア・アーキテクト協会のWEBに
弊社吉谷の記事が掲載されました。

http://www.engineer-architect.jp/specialissue/cate/re-edit%E3%80%80遅い交通がまちを変える/

また、今回の特集に合わせてトークライブが開催されます。
ご興味のある方は是非ご参加下さい。

http://www.engineer-architect.jp/specialissue/cate/eaaトークライブvol-1%E3%80%80開催/556/

 

高架下を歩く(その1)

 
吉谷です。
今回は、「高架下空間」の話を少し。

地上を走る鉄道を高架にして持ち上げる事業を、「連続立体交差事業」といいます。
鉄道によって分断された地域を再び繋ぎ合わせようというのが連続立体高架化事業の大きな目的ですが、例えば都心部では現在、JR中央線立川〜三鷹間の高架化などが進められています。

 
特に都市部において重要なのは、高架化によって生まれる「高架下」という新しい余剰空間を有効に活用するということ。われわれもいま、ある地域で新しく出来る高架下空間の活用検討を担当しているところですが、この高架下空間、近年では本当にいろいろな活用がなされています。

例えば高架下の利用として一般的にイメージされることが多いのは、駐輪場や駐車場でしょうか。
自分が子供の頃は高架下の公園でよく遊んでいた思い出があります(都心部ではあまり見かけませんが)。

 
ところが近年では、スーパーやショップ、カフェなどはもちろんのこと、ホテルを入れてみたり、はたまた図書館、保育所を作ってみたりと、高架下空間の活用はかなり多様化しています。
大きな駅では、こんなスポーツセンターまで高架下にあったりします。

 

 
さて、この国に鉄道高架自体はいつぐらい昔からあったかというと、その歴史は以外と古く、約100年前の19251910年(※訂正しました)、新橋〜上野間で開通した高架がこの国では初めての高架橋と言われています。

この高架橋が出来ることによって、山手線は初めて現在のような環状運転が可能になりました。
(山手線が環状になるまでの経緯もなかなか面白いのですが、今回は割愛。。)

 

 
つまり、高架下は戦前からあった。
これが一つのポイント。
さて、神戸市出身の僕にとって、高架下と言えば三宮高架下、そして、元町高架下です。

元町高架下、通称モトコーと言えば、知る人ぞ知るディープスポットですが、地元の人間はモトコーとは言わず、三宮高架下と合わせて単に「高架下」と呼ぶことが多いです。

そんな「高架下」を、先日仕事で神戸に行ったとき久しぶりに歩いてきました。

 

 
この雰囲気、少しは伝わりますでしょうか?

決して「活気がある」という意味ではないですが、昔と変わらず正体不明なエネルギーを発しています。正直僕は、こぎれいなショップや異人館通りよりこっちの方に惹かれてしまいます(ただし、一人で歩くならという条件付きですが)。
東京に出てきたころ、中野ブロードウェイやアメ横を初めて訪れたときも、それなりに衝撃を受けました。

それでも、元町高架下に比べれば客層・目的がはっきりしている印象があって、それほど怪しさは感じなかったことも事実。それだけ、モトコーのカオスっぷりは群を抜いていると思います。

レコード、フィギュア、古いファミコンソフト、どう見ても10年以上前のパソコンなどのアングラ定番商品に加えて、老舗洋菓子、行列のできるカフェ、オーダーメイドのおしゃれなテイラーショップから、格闘技道場?まで。何の脈絡も規則もなく並んでいます。

この雰囲気を一から新しくつくることなど到底無理でしょうね。

 

 
ちなみに。
三宮〜元町〜神戸間の高架化がなされたのは、戦前の1934年。

戦後、神戸大空襲の災禍を逃れた高架下にはすぐに闇市が集まり、戦後復興の礎となりました。
神戸「高架下」の原型はこのときの闇市によって作られたのは間違いありません。

それから50年後の1995年、阪神淡路大震災。
このときも被害が最小限に食い止められた「高架下」には市街が立ち直るより早く人々が集まり、復興のシンボルとしていち早く賑わいを見せます。

しかしその後周辺が整備されるにつれ、次第に、いつもの高架下の姿に戻っていきました。

 
日常と非日常が混ざり合い、それらを自由に行き来する空間。
そんな目で見れば、都市空間の中における高架下という空間の特異性が見えてくる気がします。

 
治安のことなど問題もたくさんあるのですが、高架下空間には「都市空間の醍醐味」が凝縮されているように思えます。(Y)

 

 

丹生川ダム広場竣工

 

先月末、弊社で設計に関わってきた岐阜県丹生川ダムが竣工しました。

ダム全体設計は、(株)クレアリア。管理棟設計は川村宣元氏。

われわれ設計領域は、管理棟周辺のダム展望広場の基本設計、実施設計、設計監理を担当しました。

 

 

丹生川ダムの事業計画調査が始められたのは、遡ること約35年、昭和50年頃。

建設に着手されたのが平成元年なので、それから数えても約20年が経っています。

100年単位の時間を相手にするダムは、土木を象徴する構造物の一つであることは間違いありません。

 

ダム本体の下流面は 漸縮導流壁という珍しい形式を採用しており、ダムの特徴的な立面を形成しています。

一方、上流面は複雑な3次元形状のコラムが特徴。

湛水した今となっては、間近で見ることはできませんが、このコンクリートが実に美しい仕上がりです。

 

 

ダム全体デザインを監修された篠原修先生は、竣工式のスピーチで以下のように述べられました。

 

「ダム建設という巨大な事業全体のなかで、これまで管理棟や広場の整備は取るに足らないものと思われてきた。

しかし、それは間違いであると思う。

なぜなら、このダムを訪れる市民が実際に利用し、手に触れる場所はこの広場なのだから。

この場所の出来が、このダムが市民に愛される施設になるかどうかを決める。

誰がやってもできるというものではない。そういった意味で、ここはうまくできたと思っている」

 

 

この広場では、訪れた人がダム湖や周辺の自然景観を楽しみ、またダムそのものの力強い姿に親しめるよう

いくつかの工夫をしています。

その一つが、ダム堤体の脇に設けた遊歩道。

ここからは、通常なかなか間近には見れないダム本体の姿を楽しむことができます。

(竣工式に訪れた方々の多くが、この場所から写真をたくさん撮っていました。目論み通り。笑)

 

 

管理棟の屋上には、外階段を使って自由に登ることができます。

せっかく来たのだから、いろんな場所、特に高いところから景色を眺めたくなるのは人情。

そんな気持ちを汲んでの仕掛けですが、管理を重視する公共施設では、実はこれもなかなかできることではありません。

 

 

広場は、湖に向かってだんだんと高さを下げることによって水面に開かれていく空間構成となっています。

管理棟周りの芝生広場と湖に開かれた展望広場の段差を処理するのが、

地場の石である褐色の花崗岩を使って地元の石工職人が積んだ石積み擁壁。野面積みが綺麗に仕上がっています。

この擁壁を基礎構造として利用したシェルターは、鉄板の切り出しのみで作ったもの。

湖周辺の景観へ開かれた視点場を作り出しています。

 


 

ダムとしては小ぶりで、緑に囲まれ、篠原先生の言葉を借りれば「女性的」な雰囲気の丹生川ダム。

ここが永く市民の方々に愛される場所になることを願っています (Y)。

 

 

 

 

丹生川ダム現場

 

長い冬のあいだ雪に埋もれつつも着々と進んでいた丹生川ダム管理棟周辺広場の現場ですが、

ようやく雪も溶けはじめ、徐々に広場の姿が見え始めてきました。

 

芝生の広場(まだ土だけですが)と湖への展望広場を空間的に区切っているのが、地場の石材を使った石積み。

石積みに絡んで、厚さ16mmの鉄板で組み上げた特注のシェルターがかかります。

 

シェルターは柱、梁、そして屋根まで、すべて鉄板のみを用いるという、はじめての試み。

4つのユニットを並べる設計となっているので、屋根と屋根が奇麗につながるか心配していましたが、

うまくいったようで一安心。男っぽい仕上がり。男シェルター。

薄く見えるけど、1.5mの積雪にも余裕で耐える安心設計になっています。

 

試験湛水が進められている丹生川ダム。

湖は氷に覆われ、まだまだ見渡す限り雪化粧ではありますが、本日ついに

水面がサーチャージ水位(※貯めることのできる最高水位)まで達した模様。

供用開始以降はここまで水位があがることはまずないので、今しか見られない光景ですね。

 

竣工予定は5月。これから仕上げに向けて急ピッチで現場が進みます。 (Y)