暮らしを育み、交流と賑わいを生む「街の庭」をもつ街路

松山市内最大の交通結節点である松山市駅から城山公園を結ぶシンボルストリートの空間改変。道路空間の再配分により、整備前には6車線あった車道を2車線まで減少して歩道を広げ、来訪者や地域住民の活動や滞留を受け止める「街の庭」をもつ通りとして再生した。正岡子規の生誕地でもあり、子規に詠まれた豊かな植栽が通りを彩る。自転車道、駐輪施設、側道などのモビリティ空間と、芝生広場、植栽、デッキ広場などの滞留空間が混ざり合う特徴的な街路構成は、7年間にわたる検討と沿道市民との対話のもとで実現。整備後は地域による催しも活発に行われ、日常・非日常を支える「歩いて暮らせるまち松山」を体現するストリートとなっている。